最高裁判所のTeams移行の備忘録【弁護士向け】
本稿は、神奈川県弁護士会の同期に送付したメールを編集した内容です。
・当職は、内容の正確性に関して責任を負いません。
・Teamsの登録作業に関しては、各担当部裁判所書記官にご連絡ください。
・記事の内容は、最高裁判所の民事局に連絡済みです。対応改善が待たれます。
【1/4~のTeamsのアップデートについて(川口崇弁護士・私見)】
1.結論
・スマホアプリ2個入れると簡単(TeamsとMicrosoftAuthenticator)。
・Teamsアプリ→Authenticatorにタッチでペアリングするから、ブラウザよりも簡単。
(QRコードも復活できる。なお、スマホ間ならQRコードを使う必要がない。)
※「ア」・「イ」パターンでは、スマホTeamsアプリにログインできるから、スマホでペアリングできる。
ア:組織用のMicrosoftアカウント(職場または学校アカウント)を登録している場合
イ:個人用のMicrosoftアカウントを登録している場合
Androidアプリ(TeamsとAuthenticator)
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.microsoft.teams
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.azure.authenticator
iPhoneアプリ(TeamsとAuthenticator)
https://apps.apple.com/jp/app/microsoft-teams/id1113153706
https://apps.apple.com/jp/app/microsoft-authenticator/id983156458
・「最高裁 M365管理者 さんからの招待」メールから、PCブラウザ経由のスマホ多要素認証は難しい。
2回目以降QRコードが消えて、アプリダッシュボードが「表示するアプリはありません。」になる危険がある。1回で認証成功しなければならない。
必ず、Authenticatorアプリを先にインストールして、アプリの右下ボタン(検証済みID)から「QRコードをスキャンします」を選択しなければならない。スマホ標準のQRコードリーダー等で読み込んではならない(カメラ内臓リーダーやLINEやqrqrアプリではアウト!)。一回読み込むと、サーバー側でQRコードが使用済みになってしまう(ようだ)。
※「ウ」のパターンではQRコードから登録するほかない(かもしれない)。
ウ:ア又はイ以外の任意のメールアドレスを登録している場合
再認証時を考えれば、Authenticatorアプリに登録した方が簡便。
Microsoftの無料メールアドレスを裁判所に再登録する方が無難。
例「@outlook.jp」「@outlook.com」「@hotmail.com」「@live.com」等。
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最高裁M365管理者から9月に届いたメール。 「招待の承諾」をクリックすると、一度だけQRコードが表示される。 このURLは、https://login.microsoftonline.com/redeem?rd=https%~invitations.microsoft.com%~と各自固有の招待URLに接続される。 |
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2回目以降は「招待を承諾」をクリックしても、QRコードが表示されない… https://myapps.microsoft.com/につながるだけで、ツム。 |
2.方法
@スマホでペアリング
1.スマホアプリ2個入れる。
2.先に、MicrosoftAuthenticatorを認証・登録してあげる。
※MicrosoftAuthenticatorは、MSアカウントを保護するアプリ。
(裁判所Teamsに登録しているアカウントで認証・登録しないと意味ない。)
3.スマホでTeamsアプリを開く。ログインする。
4.以下の3つが表示されるはず。
①(~060331)最高裁判所(ゲスト)←移行前の古いTeams。
②最高裁判所(ゲスト)←移行後の新しいTeams。
③あなたのアカウント名。
5.②最高裁判所(ゲスト)をタッチして登録する。
※万が一、②最高裁判所(ゲスト)だけが出ない場合、最高裁M365管理者から9月に届いたメールから「招待の承諾」をクリックする必要があるかもしれない(未検証)。
6.手順通り進めると「アカウントのセキュリティ保護」画面が出る。
「このリンクをクリックして、アカウントをアプリにペアリングします。」をタッチ。
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7.MicrosoftAuthenticatorが二桁の数字選択(3択)を出すので、正しい数字をタッチ。
8.MicrosoftAuthenticatorの画面に「最高裁判所」が登録される。
「メアド#EXE#@cortsjapan.onmicrosoft.com」というアカウント名になる。
9.Teamsアプリで最高裁判所を開くと、書記官から↓のメッセージがチャットで届いている。(と思うけど、部による。)
「テナント移行のための手続を行っていただき、ありがとうございました。 現在サインインしていただいているテナントは、移行完了後の新しいテナントです。サインインしていただいた代理人は「いいね」を押してください。」
@PCの設定
10.「職場/学校向けのTeams」をダウンロードしてPCにインストール。
(すでに、インストール済みの方は、10.を飛ばして問題ありません。)
※「職場/学校向けのTeams」(Teams work or school)が必要です。
Windows11等に標準インストールされている「家庭向けのTeams」(Teams無印)では、最高裁にログインできません。
11.PCのTeams work or schoolの右上アイコンから、②最高裁判所(ゲスト)を選択。
12.手順に従って、スマホのAurhenticatorで数字選択、入力。
@PCの設定β(「職場/学校向けのTeams」のインストールやログインで躓く場合)
10.ブラウザでウェブ版のTeams https://teams.microsoft.com/ にログインする。
11.右上アイコンから、②最高裁判所(ゲスト)を選択。
12.手順に従って、スマホのAurhenticatorで数字選択、入力。
3.スマホでペアリングできるか
02 多要素認証の設定等に係る手順書(改訂版).docx(最高裁解説)
(メールアドレスの種別)
ア:組織用のMicrosoftアカウント(職場または学校アカウント)を登録している場合
イ:個人用のMicrosoftアカウントを登録している場合
ウ:ア又はイ以外の任意のメールアドレスを登録している場合
上記「ア」・「イ」は、スマホのTeamsアプリにログインできて、スマホでペアリングできるはずです。
上記「ウ」(任意のメアド)は、スマホのTeamsアプリにログインできない(可能性があります)。
「ウ」の場合には、裁判所のQRコード読み込みや、失敗時にはQRコード再発行が必要になります。
【自分の登録アドレスの種別がア・イ・ウどれか】
「イ」:個人用のMicrosoftアカウントを最高裁に登録
例「@outlook.jp」「@outlook.com」「@hotmail.com」「@live.com」
→スマホのTeamsアプリにログイン可能。
「ウ」:任意のMicrosoft以外のメールアドレスを最高裁に登録。
例:「@gmail.com」「@yahoo.co.jp」等、明らかに他社(MS以外の)サーバーのメールアドレス。
→QRコード読み込みが必要。
(アorウがわからない場合)
「ア」:事務所のメールアドレスを登録&Microsoftのサーバーに預けている場合(MS365系)。
→スマホのTeamsアプリにログイン可能。
「ウ」:事務所のメールアドレスを登録&Microsoftのサーバー以外に預けている場合(GoogleWS等)
→QRコード読み込みが必要。
「ア」or「ウ」は、メールアドレスのドメイン(@以降)から判断できません。
例えば~@kanaben.comをどこのサーバーにあずけているか、ドメインから判断できません。
→スマホのTeamsアプリにログイン可能か試すしかありません。(成功ならア。失敗ならウ。)